友人のジムが、ペットの烏のために生活がメチャメチャになってしまったので相談にのってほしいと言ってきた。
ジムは、とりわけ外国産のエキゾチックな鳥が大好きだ。
ジムと奥さんは二部屋あるマンションに住んでいて、ひと部屋を鳥の専用ルームにしていた。
そこに、夫妻に赤ん坊が生まれた。
夫妻は、赤ん坊と鳥をいっしょの部屋で育てたいと思っていない。
そこでわたしは聞いた。
「ジム、鳥たちをあなたがた夫妻の寝室で飼うことを考えてみたことある?」「もちろんさ。
考えてみたよ。
それで、鳥といっしょの部屋じゃまずいということになったんだ」さらにわたしは聞いた。
「ジム、鳥たちをリビングで飼うという考えは?」「ああ。
リビングで飼うことも考えてみた。
でも、それも都合が悪くてね」「なるほど」わたしは質問を続けた。
「ジム、マンションにはベランダとかパティオとかないの?」「それが、まったくないんだよ」鳥を飼うスペースについてあらゆる角度から検討してみたあと、「ジム、鳥を飼うのをあきらめようか考えてみたことある?」「まさか」ジムは意外な顔をした。
「それではね、ジム、今回の教訓として言えるのはこういうことよ。
なにかをひとつ変えるときは、なにかひとつあきらめなくてはならない。
変えたいところだけ変えるけど、ほかはこれまで通りというわけにいかないの」身辺の雑多なモノを整理するということは、あなたの人生にあえて変化をもたらすということだ。
変化するとなると不安がもたげてくるが、問題は、余計なモノに固まれたまま落ち着かない暮らしを続けていいのかということだ。
「屋外に烏を飼うスペースがあるんじゃないの?」最後にわたしはこうたずねた。
きき酒をして銘柄を言い当てるワイン鑑定家のように、あるいは、ひとかぎで香水のブレンドを言い尽くす鋭い鼻をもった専門家のように、身辺のガラクタをかぎわけられるようになると、モノに対する感性が研ぎすまされたということになる。
さまざまなかたちをしたモノたちの個性を認められるようになると、一掃するさいに、あるいは二度とためこまないようにするために役立つ。
以下は、ガラクタとの分別ポイントである。
ゴミこれがもっとも素朴な形態。
デスクの上に山と積まれた書類のおよそ四分の三はゴミだが、まだゴミ箱に入っていないだけのこと。
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